親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

お金

「遺族年金」父親が死亡。母親の生活費・介護費は大丈夫?【親の入院・介護】

投稿日:2021年1月20日 更新日:

今は両親が存命でも、いずれどちらかが亡くなることが想定されます。今の親世代は母親のほうが年下で、しかも女性のほうが長寿ということもあり、父親が先に亡くなるパターンが多いといえます。

結論

母親が1人になった場合の「生活費」を想定

多くの場合、両親は生計を一にしており、2人分の年金で生活しています。しかし、父親が亡くなれば、年金は母親の分だけ。1人になったからといって、必要な生活費が半分になるわけではありません。

年金額は、現役時代の働き方やその期間、報酬額などにより違いますが、両親が揃っている場合と、母親が1人になった場合に得る年金額の例を次に示しました。父親が会社員だった場合は遺族厚生年金がありますが減額は大きく、自営業だった場合にはそもそも遺族年金という考え方はありません。

日本年金機構の年金相談に行けば、生前でも両親のどちらかが亡くなった場合の年金額の概算を出してもらうことができます。本人が行くか、代理の場合は委任状が必要です。

解説

両親それぞれの介護方法を考える

例えば、父親を施設で介護していたようなケースで、父親の死後、次は母親を施設介護しようと考えるかもしれません。しかし、父親のときには施設費用を両親の年金でまかなえたが、母親が1人になるとまかなえないという可能性も出てきます。多くの場合、親が1人になれば使える年金は減ることを想定し、介護方法を考えなければなりません。

なお、父親の死後、通常、母親は「寡婦」となります。課税されている母親は寡婦控除できているかを、必ず確認しましょう。

参照:「親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版」

にほんブログ村 介護ブログへ

-お金
-, ,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

同居でも世帯が別なら費用は安くなる?【親の入院・介護】

お金

同居でも世帯が別なら費用は安くなる?【親の入院・介護】

健康保険・介護保険の保険料、介護保険の自己負担額などは、世帯所得によって決められているもの…

続きを読む

介護認定で「障害者控除」できる自治体も【親の入院・介護】

お金

介護認定で「障害者控除」できる自治体も【親の入院・介護】

「身体障害者手帳」の交付を受けていない親も、自治体ごとに決められた所定の要件に該当すれば、…

続きを読む

介護の費用は、いくらかかる?【親の入院・介護】

お金

介護の費用は、いくらかかる?【親の入院・介護】

介護費用はいくらかかるのか──多くの子が知りたいことでしょう。すでに説明しているように、介…

続きを読む

医療費が高額になったときの「軽減策」は?【親の入院・介護】

お金

医療費が高額になったときの「軽減策」は?【親の入院・介護】

入院すると、その後の通院治療も含め医療費がかさみます。高齢の親の場合、複数の医療機関を受診…

続きを読む

介護サービスの一部も医療費控除できる?【親の入院・介護】

お金

介護サービスの一部も医療費控除できる?【親の入院・介護】

「医療費控除」は、その年に支払った医療費が多額になった場合に税負担を軽減できる制度です。医…

続きを読む

40代に入り、いよいよ親の心配もで始めた感じではあるのですが、いざと言う時に何をどうすればいいのって、全くわからないことだらけ。わたしの年代だと同じ環境の方もたくさんおられると思います。

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。