要介護認定申請のあと、「認定調査」があります。「認定調査」では気をつけたいポイントがあり、本当は「要介護3」と認定されるべき親が、「要介護2」と認定されるなど、本来受けられるサービスが受けられなくなったりしてしまいます。
親のプライドで、「できます」「問題ないです」、なんでもできるように返答してしまうなど、また認知症であっても、初対面の人の前ではしゃきっとしてしまうケースもあります。できるだけ、「認定調査」の際は、付き添いをして本来の状況を医師へ伝えるようにしましょう。

結論
介護保険の認定調査は、全国一律の方法によって、心身の状態や日中の生活、家族・居住環境など74項目について聞かれます。調査にかかる時間は通常1時間程度。
解説
認定調査で聞かれること(抜粋)
- 身体機能・起居動作
- 麻痺があるか
- 寝返りができるか
- 起き上がることができるか
- 片足立ちができるか
- 視力や聴力に問題があるか など
- 生活機能
- 食事を摂ることができるか
- 排尿や排便ができるか
- 歯磨きができるか
- 外出頻度はどれくらいか など
- 認知機能
- 生年月日や年齢を言うことができるか
- 名前を言うことができるか
- 今の季節を理解しているか
- 自分がいる場所を理解しているか
- 外出して戻れないことがあるか など
- 精神・行動障害
- 物盗られ妄想がないか
- 作り話をするか
- 昼夜逆転になっていないか
- 大声を出すことがあるか
- ひどい物忘れがあるか など
- 社会生活への適応
- 薬の内服ができるか
- 金銭管理ができるか
- 集団への不適応があるか
- 買い物ができるか など
要介護度によって異なる支給限度額
要介護度 支給限度額
要支援1:15万320円
要支援2:10万5,310円
要介護1:16万7,650円
要介護2:19万7,050円
要介護3:27万480円
要介護4:30万9,380円
要介護5:36万2,170円
参照:グッドライフシニア
参照:「親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版」