結論
通所系サービスの種類
自宅などに来てもらう訪問系サービスに対して、施設などに通うサービスを通所系サービスと言い、デイサービス(利用者が施設などに通い、生活支援やレクリエーションを受ける)、デイケア(作業療法士や理学療法士による専門的なリハビリが受けられ、必要な設備が整っている)があります。これらは日帰りが基本ですが、施設や病院などに短期で宿泊し、日常生活のお世話を受けるショートステイもあります。これらはケアマネが紹介してくれますが、自力で探しても構いません。
通所系・短期入所系サービスの選び方のコツ
認知症の進行を緩やかにしたい、交流機会を増やしたい、お風呂に入って欲しい、介護者の介護疲れを解消したい、子の仕事中はデイサービスにいたほうが安心など、必ず利用目的があるはずです。目的の優先順位を決めてから、できれば親子一緒に複数箇所を見学しましょう。見学する前に、サービスや施設について知っているケアマネや、認知症カフェに参加している、利用経験のある他の介護者から情報を入手しておきましょう。通常のデイサービスとは別に、認知症対応型デイサービスもあります。利用者は1日12人以下なので人員体制が手厚く、認知症に精通するスタッフがケアに当たります。そもそも、認知症対応型が少ない地域もありますし、他のデイサービスとの違いを感じないという方もいます。認知症の親が、デイサービスの利用をいやがることもよくあるので、各施設にいる相談員などに相談してみましょう。
通所系・短期入所系サービス見学のチェックポイント
- 施設経営者の経営理念を確認する
- 施設の特徴は何かを聞く(リハビリに力を入れている・お風呂が自慢など)
- 利用者の男女比、介護度、年齢層をチェックする
- 1日体験してみて、親の話し相手がいそうかどうか
- 施設やサービスの定員数はどうか
- 利用している人の様子を見る
- 施設全体の雰囲気を見る
- 食事が充実しているかどうか
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」