結論
親と意思疎通ができるうちにノートを書く
親が元気で判断能力があるうちに、人生の最期について話し合うといっても、子は具体的に何を聞いたらいいか分かりませんし、聞きづらいことなのできっかけ作りが難しいかもしれません。そんなときに役立つのが、エンディングノートです。自分の身に何かあったとき、預貯金、生命保険、不動産、友人や親族などの連絡先、人生の最終段階における治療や介護の方針、葬儀やお墓をどうするかを、親族などに知らせるために書き残しておくノートのことです。遺言書のような法的拘束力はなく、ノートの書き方に決まりはありません。認知症が進行すると、親から情報を引き出すことが難しくなるので、親との意思疎通ができる段階で、分かるところから書いていきましょう。祖母の命の代理判断を任された経験から、本人の意思に沿って医療や介護を進めることが、いかに大切かを痛感したので、亡くなった父ともノートをベースに話し合いましたし、認知症の母のエンディングノートも書きました。
エンディングノートは親子一緒に書く
エンディングノートは、親に渡して書いてもらうのではなく、親子一緒に話し合いながら書いたほうが、親の思いをより理解できます。もし、親が文字を書けなくなったとしても、話すことができるのなら、動画や音声として残しておくと、他の家族や親族とも共有しやすくなります。親が生きている間、気持ちや考えが変わることはよくあるので、何度もエンディングノートを見直し、その都度更新しましょう。自治体による、エンディングノートの無料配布が増えています。
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」