結論
ホームヘルパーの仕事を理解しておく
介護の窓口はケアマネですが、実際に親の家で介助に当たるのは、ホームヘルパー(訪問介護員。以下、ヘルパー)で、介護に欠かせない存在です。ヘルパーの仕事は、介護保険の中でできることが決められており、家事代行ではありません。仕事の範囲を理解しておけば、家族との役割分担ができます。認知症の進行によって、親ができなくなってしまったことを中心に、まずはお願いしたいことをリストアップしましょう。親と離れている分、自分でできることは限られるので、ヘルパーに任せられることは、お願いしましょう。
自費で受けられるサービスも選択肢に
ヘルパーの主な仕事は、「身体介助」と「生活援助」の2つです。身体介助とは、食事、入浴、排泄、外出の介助など、生活援助は、掃除や洗濯、買い物、調理などです。できないことは、医療行為(口を開けて服薬を手伝うなど)です。また、家族が同居している場合、身体介護は利用できますが、基本的に生活援助は利用できません。例外として、老老介護や認認介護など、家事が困難な場合は生活援助を受けられます。他にも、酒やタバコなどの嗜好品の買い物はNGだったり、価格の安いお店を指定したり(最短距離にある店での日用品購入が基本)、話し相手になる、金銭管理をする、家の留守番をする、家電の修理をすることもお願いできません。事業所や市区町村によって、ヘルパーの仕事の範囲が異なるので、担当のケアマネに確認してください。ヘルパーができないことは、自費で受けられるサービスを利用して、親の生活をカバーしましょう。
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」