解説
要介護認定の申請は代行してくれる
介護保険サービスを利用するための最初のステップが、要介護認定です。この認定結果次第で、受けられるサービスが変わります。親が住む市区町村の窓口で申請を行いますが、離れて暮らしている場合は、まず包括に相談してみましょう。家族がすでに介護保険を利用している場合は担当ケアマネ、病院に入院している場合は、病院のソーシャルワーカーが申請を代行してくれます。要介護認定の有効期間は、新規で原則6か月、更新の場合は3~36か月です。介護保険を利用し続けるためには、その都度更新手続きが必要です。
要介護認定調査には必ず立ち会う
要介護認定の際、調査員が自宅などにやってきて、親の心身状態や介護の状況を確認する認定調査を行います。自分は認知症ではないと思っている親にとって、質問にはかなり失礼と思われる内容もあります。子から見ればできていないことも、親のプライドから「できる」と答えてしまい、判定が低くなることもあります。そうならないためにも、左の調査票の質問内容を事前に把握したうえで、親と数日過ごし、様子を確認するとよいでしょう。認定調査当日、子は必ず同席して、ありのままの親の様子を調査員に伝えましょう。親の前で話しづらい場合は、メモを調査員に渡してもいいです。認定調査と、かかりつけ医が作成する主治医意見書によって判断され、1か月程度で判定結果が出ます。親が入院中の場合、退院後の介護を見越して、入院と同時に要介護認定を行う場合もあります。
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」