結論
要介護認定の判定結果の不服は区分変更で
初めての要介護認定では、判定結果が不服かどうか分からないかもしれません。しかし、更新時に不服と感じることもあるので、あらかじめ手続きを覚えておきましょう。不服がある場合は、市区町村の介護保険課に問い合わせをして、認定について説明を受けましょう。それでも納得いかない場合は、都道府県に設置されている介護保険審査会に審査請求(不服申立て)ができます。要介護認定通知を受けた翌日から、60日以内に申請する必要があります。しかし、調査内容を再審査するため、数か月かかることから、あまり使われていません。その代わりに、区分変更の申請を行います。区分変更は本来、認定後に状態が変わった場合に再調査して行うものですが、認定結果が不服である場合にも申請することができます。こちらは、30日程度で結果が出ます。区分変更は、担当ケアマネか包括に相談してください。
なぜ結果が不服なのかを分析する
なぜ要介護認定の結果が不服だったかを確認するために、認定調査結果の開示請求ができます。要介護認定で使われた、認定調査票や主治医意見書を確認して、不服の理由を分析してみましょう。市区町村の窓口に依頼するか、担当ケアマネに手続きをお願いすれば、書類を入手できます。認定調査票の内容が事実と違っているようなら、次回の要介護認定では、子は認定調査に立ち会いましょう。主治医意見書の内容によっては、医師を変える必要もあります。調査員に不満がある場合は、介護保険担当窓口に伝えて、次の要介護認定は別の調査員になるよう、お願いしてください。
要介護認定を賢く受ける7つのコツ
- 親の日常をよく知る人(家族、難しければケアマネなど)はできるだけ同席する
- 親の日常の様子をメモや写真、動画などに残して、調査員に見せる
- 調査員の調査項目(認定調査の質問内容)を事前に把握しておく
- 調査日前には、できれば1週間程度親と一緒に過ごして言動をチェックする
- 調査員訪問の前には部屋を片付けず、親が住んでいるありのままの状態を見せる
- 主治医意見書の内容を充実させる
- すぐサービスを利用しやい場合、ケアマネに暫定ケアプランを組んでもらう
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」