
結論
実家へ帰ったときに意識して回覧板を見る
離れた親を見守るために、地域の目も活用してみましょう。ご近所だけでなく、町内会とつながりを持つことで、親の見守りが強化されます。町内会は主に、地域清掃や防災避難訓練、巡回パトロール、地域サークルなどの活動を行っています。町内会では、地域で起こっている特殊詐欺被害や侵入窃盗被害などの犯罪情報を回覧板や配布物で情報共有している地域もあります。実家へ帰ったときに意識して回覧板を見ましょう。ネットやスマートフォンアプリで情報公開している町内会もあります。町内会の中でも、民生委員は地域の実情をよく知っていて、福祉やボランティア活動に熱意のある方が、町内会などの推薦で選ばれます。任期は3年で、高齢者の見守り、声かけや家庭訪問、地域住民の相談にのるなどの役割があります。民生委員は高齢化が進んでいますし、認知症への理解度に個人差があります。まずは連絡を取ってみて、いざという時に頼りになる人かどうかを確認してみるといいでしょう。民生委員の連絡先は、町内会名簿や回覧板等に書いてありますし、親が住む地域の役所に問い合わせてもいいです。親が住む地域が田舎で一軒家なら、町内会やご近所とのつながりも期待できますが、入口にオートロックがあるような都市部のマンションなどは、第三者の出入りができないので、地域による見守りが難しくなります。その場合は、マンションの管理組合に相談してみましょう。管理組合は建物の維持管理が本来の役割なので、組合とは別に、マンションの自治会が見守りを行っている場合もあります。高齢者世帯が増加し、認知症の住人が増えているため、管理組合や自治会の役割も変化しています。一度調べておくといいでしょう。
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」