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認知症を予防するためには?

投稿日:2021年3月15日 更新日:

結論

「認知症予防」は認知症になるのを遅らせること

政府が取りまとめた「認知症施策推進大綱」に書いてある認知症予防には、『「予防」とは、「認知症にならない」という意味ではなく、「認知症になるのを遅らせる」「認知症になっても進行を緩やかにする」という意味である』とあります。誰もが年を取るので、認知機能の低下は避けられません。社会との接点がたくさんあって、健康的な生活を送っていた方でも、認知症を発症します。イギリスの医学誌『Lancet』によると、認知症になる要因として、喫煙、運動不足、社会的孤立などは全体の35%でしかなく、残り65%は、我々にはどうすることもできないという研究結果が出ています。運動不足や社会的孤立は、デイサービスやデイケアなど、介護保険サービスを活用することで、ある程度の改善が見込めます。

親の身体機能の低下にも注目する

加齢による親の身体機能の低下が、認知症の原因となったり、進行を早めたりする可能性もあります。まずは親の聴力をチェックしましょう。難聴によって、耳からの情報量が減少すると、周囲や社会とのコミュニケーションも減って、認知機能の低下につながります。人が得る情報の8割は視覚と言われているので、目もチェックしてください。80歳以上のほぼ100パーセントが発症する白内障を放置しておくと、目がかすみ、視力が低下して、情報が遮断され、認知機能の低下につながります。認知症の症状ばかりに注目しがちですが、親の身体機能の低下が原因になっていることもあります。

認知症予防のガイドライン(WHO)

WHOは下記項目を管理することで、認知症の発症や進行を遅らせるとしています

強く推奨

  • 正常者の運動
  • 禁煙
  • サプリメントを使わない

条件付き推奨

  • MCIの人の運動
  • 地中海式食生活
  • 接酒・禁酒
  • 脳トレ
  • 体重コントロール
  • 高血圧の管理
  • 糖尿病の管理
  • 脂質異常症の管理

十分な証拠がない

  • 社会的活動

参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」

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40代に入り、いよいよ親の心配もで始めた感じではあるのですが、いざと言う時に何をどうすればいいのって、全くわからないことだらけ。わたしの年代だと同じ環境の方もたくさんおられると思います。

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。