親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

HOME 認知症

交通事故より多い家での転倒事故を防ぐ【転倒防止グッズ】

投稿日:2021年5月31日 更新日:

解説

まずは転倒しない住環境を整える

東京消防庁の高齢者の救急搬送データ(2018年)によると、転倒・転落による救急搬送が、全体の約8割を占めています。また、転倒場所は屋内が9割と圧倒的です。認知症の場合、認知症でない人と比べて、2倍以上転びやすいと言われています。認知機能の低下で注意が行き届かないこと、認知症の薬による立ち上がりのふらつきなどが原因です。屋内の転倒対策を、次図にまとめました。離れて暮らす親の家をチェックして、転倒しない住環境から整備しましょう。また、ヘルパーさんなど家に出入りする人に声をかけ、床にモノを置かないなど、親が転ばない住環境を維持することも大切です。ただし、バリアフリーが過ぎると、親の筋力強化の機会まで奪ってしまう可能性もあります。転倒事故が起こりそうな場所から、重点的に対策してください。手すりの取り付け、段差の解消、滑りにくい床材への変更、引き戸等への扉の取り替えなど、介護保険の住宅改修費の支給対象に該当する場合もあるので、改修依頼の前にケアマネに相談してください。

転倒を予防するグッズ

転倒を予防するグッズもあります。転倒予防靴下は、筋力が低下したつま先を補強し、歩行時につま先が自然と上がるようになっており、小さな段差でつまずきにくくなります。また、ヒッププロテクターを利用すれば、大腿骨骨折の予防にもつながります。ただし、転倒予防グッズは、認知症の親が継続して使ってくれなければ意味がないので、部屋の中で転ばない住環境を整えることが先決です。

参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」

にほんブログ村 介護ブログへ

-HOME, 認知症
-,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

離れて暮らす親を扶養にして医療費を節約する【扶養控除】

HOME

離れて暮らす親を扶養にして医療費を節約する【扶養控除】

結論 親は健康保険上・税金上の扶養にできる 離れて暮らす親を、健康保険上の扶養と税金上の扶…

続きを読む

「介護に必要なコミュニケーション力」のまとめ【親の入院・介護】

HOME

第四章「介護に必要なコミュニケーション力」のまとめ【親の入院・介護】

「介護に必要なコミュニケーション力」についてまとめてみました。以下、リンク付きで記載してい…

続きを読む

認知症ケアパスをうまく活用しよう【認知症ケアパス・認知症初期集中支援チーム】

HOME

認知症ケアパスをうまく活用しよう【認知症ケアパス・認知症初期集中支援チーム】

解説 認知症ケアパスが便利な理由 親の認知症が分かって包括に相談すれば、多くの問題は解決し…

続きを読む

亡くなった親の家をどう処分するか【空き家の管理】

HOME

亡くなった親の家をどう処分するか【空き家の管理】

解説 売却が決まっていない空き家は管理が必要 介護や葬儀が終わっても、親の残した空き家をど…

続きを読む

突然の電話から入院のまとめ【親の入院・介護】

HOME

第一章「突然の電話から入院まで」【親の入院・介護】

「突然の電話」から「入院」までについてまとめてみました。以下、リンク付きで記載していますの…

続きを読む

40代に入り、いよいよ親の心配もで始めた感じではあるのですが、いざと言う時に何をどうすればいいのって、全くわからないことだらけ。わたしの年代だと同じ環境の方もたくさんおられると思います。

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。