親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

HOME 認知症

認知症の代表的な症状と家族が困ること【認知症の症状】

投稿日:2021年3月3日 更新日:

認知症の症状は、「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」の組み合わせで出現します。中核症状とは脳の神経細胞の破壊から起こる症状で、最近の記憶から忘れていく記憶障害や、今がいつか(時間)、ここはどこか(場所)、この人は誰か(人物)が分からなくなる見当識障害などがあります。

結論

中核症状と行動・心理症状(BPSD)

中核症状の二次的な症状として、行動・心理症状があります。行動症状には、些細なことですぐ怒り出す易怒性や、介護者を悩ませる暴言・暴力があり、心理症状には、自分で片づけた場所を忘れ、家族が盗んだと勘違いする物取られ妄想や、いないはずの子どもや虫が見える幻覚などがあります。

家族は、中核症状よりも、BPSDによって介護負担が大きくなります。そのため、医師も中核症状ではなく、BPSDをどうコントロールするかに注力した治療を行います。BPSDは、親の元々の性格や人間関係、生活環境なども関係するため、症状は人それぞれです。

解説

親のBPSDを改善する

前述で紹介したように、4大認知症ごとに現れる症状に特徴があります。

親が元々どういう性格で、どういう人生を歩んできたのかを、一番理解しているのは家族です。そのため、医師や介護職には分からない、BPSDの原因や背景を推測できることもあります。

認知症自体は根治できなくとも、BPSDは家族が親との接し方を工夫したり、親が生活しやすい環境に整えたりすることで、症状が改善される場合もあります。

認知症の代表的な症状と家族が困ること

【暴言・暴力】

急に怒りっぽくなり、家族との関係が悪化する

【ひとり歩き(徘徊)】

外出目的を忘れ、自分の居場所が分からなくなるため、結果的に行方不明になる

【妄想】

実際にないものが見えたり、聞こえたりするため、家族は否定するが、親にはしっかり見えている

【無気力】

やる気が起きず、食欲もないが、家族は元気な頃を知っているので落ち込む

参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」

にほんブログ村 介護ブログへ

-HOME, 認知症
-,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

介護で会社を休むための休暇とその使い方【介護休業制度】

HOME

介護で会社を休むための休暇とその使い方【介護休業制度】

親の介護が理由で会社を休む場合、育児・介護休業法で定められている介護休業・介護休暇を取得で…

続きを読む

貼り紙を使って親の自立を促す【貼り紙の活用】

HOME

貼り紙を使って親の自立を促す【貼り紙の活用】

解説 貼り紙は大きくはっきり書く 認知症の親に注意を促したり、電化製品の使い方を教えたりす…

続きを読む

認知症ケアパスをうまく活用しよう【認知症ケアパス・認知症初期集中支援チーム】

HOME

認知症ケアパスをうまく活用しよう【認知症ケアパス・認知症初期集中支援チーム】

解説 認知症ケアパスが便利な理由 親の認知症が分かって包括に相談すれば、多くの問題は解決し…

続きを読む

まだ認知症予備軍の段階かもしれない【MCIと認知症の違い】

HOME

まだ認知症予備軍の段階かもしれない【MCIと認知症の違い】

認知症と診断される前に、MCI(軽度認知障害)と呼ばれる段階があります。認知症予備軍とも言…

続きを読む

親の地元の葬儀社を見つけておく【葬儀社探し】

HOME

親の地元の葬儀社を見つけておく【葬儀社探し】

解説 葬儀社は没後半日以内に決める人が6割 親を看取ったあと、すぐに葬儀社を決める必要があ…

続きを読む

40代に入り、いよいよ親の心配もで始めた感じではあるのですが、いざと言う時に何をどうすればいいのって、全くわからないことだらけ。わたしの年代だと同じ環境の方もたくさんおられると思います。

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。