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親の異変を感じたら、1日単位で様子を確認しよう【認知症の1日の変化】

投稿日:2021年2月26日 更新日:

認知症の症状は、1日の中で大きく変化します。短時間の滞在で親の元気な顔を見て安心し、しばらくして家に帰ったら、認知症が進行していて驚いたという話もあります。認知症を早期で発見できれば、進行を遅らせたり、長く親らしく暮らすことができたり、または介護の態勢を整え、親と自分の将来について考えたりする時間が生まれます。できれば、親の家に泊まって、朝から夜中まで、1日の変化を見てください。

結論

認知症の症状は短時間で判断できない

例えば、夕方になると自分の家にいるのに家に帰りたいと言ったり、ソワソワしたり、家を出てひとり歩き(徘徊)を始める夕暮れ症候群という症状があります。また、夜でも眠らない、急に活動的になる、暗闇を不安がる、大声で寝言を言う人もいます。

解説

認知症の症状例 1日の流れ

夜中

  • 昼夜逆転
  • 不眠
  • 夢と現実の違いがわからない
  • 大きく足と手が動く
  • 大声で寝言を言う

  • 朝か夜か判断できない
  • ぼんやりする
  • 薬の飲み忘れ

  • 薬の飲み忘れ
  • 昼寝後に自分の居場所が分からなくなる
  • ずっと寝ている

夕方・夜

  • 夕暮れ症候群
  • 薬の飲み忘れ

できれば数日滞在して症状を見極めたい

可能なら1週間程度、親と一緒に過ごしてみるといいでしょう。親が、曜日単位で決まっている家事やイベントを、きちんとこなしているか確認できます。例えば、曜日ごとに違うゴミの収集ルールに親はきちんと対応できているか、毎週ある地域のサークル活動に参加できているかなど、各曜日で決まった予定を忘れていないかチェックしてみましょう。

また親と同居する家族から認知症の症状を訴えられても、目の前にいる親が元気なので、信じようとしないというケースもあります。この場合も、親と1日ではなく、1週間生活してみると、同居する家族の訴えが正しいと理解できるかもしれません。

親の認知症の症状をしっかり見極めるためにも、数日単位で生活を共にする機会をつくりましょう。

参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」

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福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。