解説
売却が決まっていない空き家は管理が必要
介護や葬儀が終わっても、親の残した空き家をどうするかによっては、引き続き親の実家へ通わなくてはなりません。わたしも父のマンションの売却が終わるまで、何度も足を運びました。親の不動産は、売却するか、賃貸として貸し出すか、残された家族が住み続けるか、しばらく空き家として残しておくかになります。一軒家を売却する場合ですが、放置期間が長くなれば、築年数が経過し、外壁の落下など劣化が進み、資産価値がどんどん目減りしていくため、早く売却したほうがいいです。マンションの場合も、管理費や修繕積立費などが、売却先が決まるまで毎月かかります。賃貸として貸し出す場合は、リフォームやハウスクリーニングの追加費用が発生することもあるので、どれくらいで回収できるかまで考えましょう。また、誰に相続するかを決めるまでの間や、買い手や借り手が見つからない間も、一時的に実家の管理が必要になる場合があります。
空き家管理サービスを利用する
親の実家になかなかいけない場合は、空き家管理を代行する空き家管理サービスを利用しましょう。空き家を放置し、倒壊しそうになったり、不衛生であったり、景観を損なう状態になると、自治体から特定空き家と判断され、勧告を受ければ、固定資産税が最大で6倍になる可能性があります。ちなみに空き家管理サービスは、介護施設への入居が決まったり、長期入院で家を空けたり、親を子の家に呼び寄せて、親の家が空き家になるようなときなどにも利用できます。
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」