親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

HOME 認知症

7年の間に起きた認知症介護のトラブル

投稿日:2021年5月17日 更新日:

離れた親の認知症介護を7年も続けていると、驚くようなトラブルが次々と起こります。例えば、わたしがいない間に、母が町内会の班長になっていたときは本当に驚きました。回覧板が回ってこないことに気づいたご近所さんやヘルパーさんの報告で解決したのですが、そのときに町内会・民生委員の役割や、見守りのありがたさを知りました。わたしの高校時代の同級生と名乗る人物が家に来て、応対した母が牛乳の宅配契約を結んでしまい、慌てて契約を取り消しました。このときに、訪問販売の怖さを体感しました。亡くなった認知症の祖母が子宮頸がんで緊急入院したとき、祖母の銀行口座がどこにあるか分からず、お金の工面に苦労しました。家庭裁判所へ申し立てを行い、自ら成年後見人となって、近所の銀行にあった祖母の財産を見つけました。成年後見制度の大変さを知ったのは、このときです。要介護認定に立ち会えず、調査員から母は認知症ではないと誤解されたり、交通費節約のために高速バスを利用して疲弊したりもしました。認知症介護で起こる日常は、本当に驚くことばかりで、最初は介護者も受け入れられないことが多いと思います。次第に様々なことができなくなっていく親の姿を見て落ち込み、悩む介護者はたくさんいます。しかし、認知症の親に対して、多くを求めないことで、離れて暮らす親の認知症介護が少しだけラクになります。具体的には、親が病気やケガをせず、元気で生きていてくれさえすればいいと考えられるようになると、こうした認知症に関するトラブルに対しても、目をつむることができます。これだけのことがあっても、わたしは通いの介護を続けたいと思っています。

参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」

にほんブログ村 介護ブログへ

-HOME, 認知症
-,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

介護が始まったら親の家にインターネット回線を引く【介護のインフラ作り】

HOME

介護が始まったら親の家にインターネット回線を引く【介護のインフラ作り】

解説 親の家にインターネット回線は必須 親の家に、インターネット回線を導入することで、見守…

続きを読む

ひとり歩き(徘徊)を防止するための鍵の工夫【補助錠の活用】

HOME

ひとり歩き(徘徊)を防止するための鍵の工夫【補助錠の活用】

解説 ひとり歩き対策をしても外出する親 認知症の親のひとり歩き(徘徊)は、さまよい歩くので…

続きを読む

ゴミ屋敷化する前に、親の家を片づける【親家片】

HOME

ゴミ屋敷化する前に、親の家を片づける【親家片】

結論 親の家を片づけるには時間もストレスもかかる 認知症の親の介護が始まると、必ず親の家を…

続きを読む

認知症の種類を理解し、混合型にも注意しよう【認知症の種類】

HOME

認知症の種類を理解し、混合型にも注意しよう【認知症の種類】

認知症は数多くの種類がありますが、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認…

続きを読む

人生の最期を迎えるまでのステップを知っておく【死までのプロセス】

HOME

人生の最期を迎えるまでのステップを知っておく【死までのプロセス】

解説 亡くなる1週間前からサインが現れる 看取り期を迎えた親は、個人差はありますが、亡くな…

続きを読む

40代に入り、いよいよ親の心配もで始めた感じではあるのですが、いざと言う時に何をどうすればいいのって、全くわからないことだらけ。わたしの年代だと同じ環境の方もたくさんおられると思います。

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。