親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

HOME 認知症

人生の最期を迎えるまでのステップを知っておく【死までのプロセス】

投稿日:2021年6月11日 更新日:

解説

亡くなる1週間前からサインが現れる

看取り期を迎えた親は、個人差はありますが、亡くなる1週間前くらいから、次表にあるような様々な身体の変化やサインが現れます。初めて見る親の変化に驚き、気が動転し、落ち着かないかもしれません。しかし、こうしたサインをあらかじめ知っておくことで、心の準備ができますし、親と落ち着いて向き合うことができるかもしれません。少しでも心に余裕があれば、親の最期を覚悟したり、懐かしい思い出を回想したり、親と一緒にいる時間を大切にできるので、残された貴重な時間をムダにせずに済むかもしれません。

亡くなる前の兆候

一週間前

  • 食べられなくなる
  • 眠っている時間が長くなる
  • 飲み込みが悪くなる
  • 一時的に元気になったり、意味不明な言葉を発したりする
  • 体を動かし続けることがある

3日前

  • 尿が少なくなる
  • 口が乾燥し、言葉が出にくくなる
  • 痰が絡み、ゴロゴロする
  • 手足が冷たくなり、紫色になる

旅立ちの日

  • 手足が冷たくなる
  • 顎を上下にさせながら呼吸する
  • 耳は最期まで聞こえる
  • 呼吸が荒くなったり、ゆっくりになったりする

認知症はロング・グッドバイ

アメリカでは、認知症のことをロング・グッドバイ(長いお別れ)と言うこともあります。親の認知症が徐々に進行し、できないことや分からないことが増えていく、そのプロセスを間近で見る家族にとってはまさに、親がゆっくりと遠ざかっていくような長い長いお別れなのかもしれません。前述でご紹介した、介護をする家族がたどる第4ステップの『受容』に到達している皆さんなら、亡くなる1週間前のサインよりはるか前から、このときを覚悟し、受け入れる準備ができているように思います。しかし、死が近い親の姿を目の当たりにして、受け入れていたはずの気持ちが揺れ動くかもしれません。納得できる最期を迎えられた家族は、そうでない家族と比べて、亡くなったあとの後悔は少ないと言われています。サインと向き合いながら、残された時間の中で何ができるかを考え、後悔のない看取りにしましょう。

参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」

にほんブログ村 介護ブログへ

-HOME, 認知症
-,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

親の住む地域の介護の窓口を把握する【地域包括支援センター】

HOME

親の住む地域の介護の窓口を把握する【地域包括支援センター】

解説 地域包括支援センターとは? 介護のことで不安があれば、まずは地域包括支援センター(以…

続きを読む

離れて暮らす親宛てに届く郵便物を管理するには?【口座振替・郵便物の転送】

HOME

離れて暮らす親宛てに届く郵便物を管理するには?【口座振替・郵便物の転送】

解説 公共料金の支払いは口座振替に 認知症の親の家に送られてくる大量の郵便物。不要なダイレ…

続きを読む

介護保険だけじゃない!民間見守りサービスのいろいろ【見守りサービス】

HOME

介護保険だけじゃない!民間見守りサービスのいろいろ【見守りサービス】

結論 安否確認レベルなら民間見守りサービスは有効 民間の見守りサービスやボランティアを活用…

続きを読む

いやがる親を病院へ連れて行くには?【受診拒否】

HOME

いやがる親を病院へ連れて行くには?【受診拒否】

結論 病院受診までに1年以上要する人は3割 「認知症の疑いがある親を、すぐ病院へ連れて行き…

続きを読む

町内会や民生委員など地域の目で親を見守る

HOME

町内会や民生委員など地域の目で親を見守る

結論 実家へ帰ったときに意識して回覧板を見る 離れた親を見守るために、地域の目も活用してみ…

続きを読む

40代に入り、いよいよ親の心配もで始めた感じではあるのですが、いざと言う時に何をどうすればいいのって、全くわからないことだらけ。わたしの年代だと同じ環境の方もたくさんおられると思います。

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。