
解説
認知症の症状が食事に影響しているかを確認する
「食べることは、生きること」と言われるほど、親の食事は大切です。離れて暮らす親の食事で注意すべき3つのポイントは、親がどの程度自立して食事の準備ができるか、認知症の症状の影響が食事に出ていないか、栄養管理ができているかです。食事の準備では、調理はできても食材の賞味期限の管理ができなかったり、炊飯器の操作ができなかったりする場合もあります。認知症の症状の食事への影響については、認知症のタイプごとに、食事のタイミングで現れる症状を次表にまとめたので、親が当てはまるかチェックしてみてください。栄養管理については、質素な食事が健康にいいと信じ、低栄養状態になる高齢者は多くいます。また、むせやすい、空腹を感じないといった症状や、献立を考えるのが面倒という理由から低栄養になることもあるので、栄養補助食品を活用してみてください。タンパク質やエネルギーを補給する食品、飲み込む力が弱い人に向けた食品など様々です。定期購入にしておけば、都度注文する必要もありません。
認知症の親の食事サポート
親の食事サポートは、介護保険サービスを利用して、ヘルパーさんに自宅で料理してもらう方法や、デイサービスの利用回数を増やして食事を見守ってもらう、民間の宅配弁当サービスを利用するなどの方法があります。人に頼らずに、子が自宅で調理をして、冷凍したものを定期的に送る場合や、親の家に子が定期的に通って調理を行う場合など、食事のサポート方法は様々です。食事は毎日のことなので、無理のない食事サポートを選択しましょう。
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」