結論
安否確認レベルなら民間見守りサービスは有効
民間の見守りサービスやボランティアを活用した、親の見守りが可能です。例えば、親が家電等を利用すると、子にメールで安否を知らせるサービスや、月1回程度の対面による訪問型見守りサービスなどがあります。親の様子を電話で確認する煩わしさもないですし、忙しくてなかなか親に会えない人にも便利なサービスです。メールによる見守りサービスは安否確認には有効ですが、親の体調や認知症の症状の変化までは分かりません。訪問型見守りサービスも、スタッフの認知症に対する理解が不十分な場合、訪問時間内で親の異変に気づくことができないため、ただの安否確認と変わりません。このように、親をどれだけ深く見守れるかはサービスによって違います。親に対してそれほど不安を抱えていなければ、安否確認レベルの見守りでも構わないでしょう。しかし不安が大きいようなら、介護保険サービスを活用したり、家族自らが様子を見に行ったりするしかありません。
民間ならではの訪問型見守りサービスの特徴
親の介護の態勢が整い、自分の生活のリズムが決まると、次第に不安は和らぎます。そのため、介護初期は見守りサービスを手厚くし、介護に慣れてきたら、サービスを減らしてもいいかもしれません。民間の訪問型見守りサービスは、介護保険サービスでは提供できない部分までサポートしています。例えば、親の趣味に付き添う、話し相手になる、同居する家族の食事まで用意する、夜間の見守りをするなどのサービスを提供している業者もあります。ただし料金は、介護保険サービスより割高です。
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」