親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

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親自身が介護している場合、子は何をすべきか?【老老介護・認認介護】

投稿日:2021年3月8日 更新日:

厚生労働省の「国民生活基礎調査」(平成28年度)によると、65歳以上の高齢者同士で介護を行う老老介護の世帯の割合は、54・7%です。老老介護の問題点として、介護者の筋力低下が原因で、思うように身体介助ができない、介護者自身にも健康上の問題があり、共倒れのリスクがある、無職で収入がない、社会から孤立していることなどがあります。また、老老介護の中に、認知症の高齢者が認知症の高齢者を介護する認認介護もあります。山口県のデータでは、老老介護のうち、認認介護の割合は10・4%でした。認認介護の問題点として、薬の飲み忘れ、食事の準備や金銭管理の困難、火事のリスクなどがあります。

結論

「老老介護」「認認介護」の問題点

離れて暮らす高齢の親を、同じく高齢のもう片方の親や親のきょうだいが介護していたり、高齢の親がさらに上の世代の、自分の親を介護していたりするケースもあります。

親から連絡がないと、元気にやっていると思いがちですが、子どもに迷惑をかけたくないから、連絡しないだけかもしれません。老老介護や認認介護が深刻になる前に、親の様子をチェックしておきましょう。両親の共倒れから、子が急に介護することになり、介護離職する人もいます。

解説

子は頭を使って親を支える

親の介護の状況を知って、子は自分で介護をしようと考えがちですが、親が利用していないサービスや制度の調査から、まずは始めてみましょう。親より子のほうが、情報収集能力に長けています。親の介護を、知恵や工夫で支えてあげるのも立派な介護です。

老老介護・認認介護の問題点

老老介護

  • 介護する側、される側ともに体力が低下する
  • 介護疲れしやすく、介護の限界を迎えやすい
  • 第三者を家に入れたくないという思いから、孤独な介護へ
  • 収入源が年金のみで、経済的に困窮する
  • 社会から孤立し、地域との交流がなくなる

認認介護

  • 訪問販売・特殊詐欺被害にあいやすい
  • 服薬管理が難しくなる
  • 金銭管理ができなくなる
  • 介護サービスにたどりつけない
  • 感情が抑えられず、虐待や心中のリスクも
  • 火の不始末が起こりやすい
  • 食事の準備を忘れ、低栄養状態になる

参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」

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40代に入り、いよいよ親の心配もで始めた感じではあるのですが、いざと言う時に何をどうすればいいのって、全くわからないことだらけ。わたしの年代だと同じ環境の方もたくさんおられると思います。

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。