
解説
スマートスピーカーを使った親への声かけ
スマートスピーカーとは、スピーカーに向かって話しかけると、インターネット経由でAIアシスタントが応答してくれるスピーカーのことです。今日の天気やニュースの読み上げ、インターネットでの検索、音楽やラジオを流すなど、すべて音声で操作できます。価格は安い機種だと、3000円くらいから購入できます。スマートスピーカーを認知症介護にどう活用するかというと、決まった時間に音声を流す機能を使えば、服薬の声かけができ、飲み忘れを防止できます。また、今日の予定を音声で繰り返し親に知らせることで、親に電話する手間も省けます。さらに、ひとり暮らしで話し相手のいない高齢者の、ちょっとした話し相手としても利用できます。スマートスピーカーとスマートリモコンを組み合わせると、音声での家電操作が可能になります。スピーカーへの声のかけ方を部屋に掲示し、認知症の人自ら、スマートスピーカーを利用しているケースもあります。認知症が進行して、リモコンでの操作ができなくなっても、「テレビをつけて」という言葉による意思表示ができれば、操作可能です。
スマートディスプレイは文字でもお知らせ
スマートディスプレイは、スマートスピーカーと機能はほぼ同じですが、ディスプレイがついているので、文字でのお知らせも可能になり、親に対してより分かりやすく、情報を伝えることができます。カメラ付きの機種であれば、親とテレビ電話ができますし、見守りカメラとして、親の家の様子を確認できます。価格は8000円くらいからあります。
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」