結論
親のもとへ帰るリズムをつくる
親を長期で支えていくためには、介護に関わる子とその家族の生活環境を整えることも大切です。介護で家を空けることになれば、家事や育児の役割分担が変わります。また、介護と仕事の両立で収入が減れば、家計全体の見直しが必要になります。介護初期は、介護の態勢が整っていないので、親の家を頻繁に訪問し、滞在する必要があります。しかし、親の生活パターンを把握し、ケアマネに相談して、ヘルパーやデイサービスなどの利用が始まれば、通う回数も介護負担も減って、子の生活も変化していきます。介護のリズムができれば、介護をしない他の家族も予定が立てやすくなり、家事や育児のサポートがしやすくなります。認知症の親の状態や介護の態勢が流動的なうちは、子やその家族も落ち着きません。しかし安定してくると、あれこれ考えたり、悩んだりすることが減り、介護がルーティーン化され、自然と体が動くようになっていきます。
独身の介護者は防犯対策が大事
独身の介護者は、自分の家の防犯対策を忘れないでください。長期で留守にする場合、新聞や郵便物を止めておかないと、ポストがいっぱいになって、空き巣に狙われやすくなります。また、不在を悟られないよう、豆電球など小さな照明をつけたり、鍵の対策をしたりするなどの防犯対策も有効です。独身の介護者は、家事を誰かに任せるわけにはいかないので、負担は大きくなりますが、早く生活のリズムをつくって、介護をルーティーン化しましょう。
独身の介護者が注意すべきこと
- 郵便物は止めておく
- 鍵は二重ロック
- 照明をつけておく
- 冷蔵庫の消費期限確認
- 侵入窃盗は3階以上の共同住宅が安心
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」