子である自分が頼れる人をリストアップ
65歳以上の親と子の居住地がどれくらい離れているかを調査した、第8回人口移動調査(2016年度)によると、親子が別に暮らしている割合は55・1%でした。このことからも、離れて暮らす親を介護する割合は多く、いずれ子が親の介護のために通ったり、ふるさとに帰ったり、親を子の近くに呼び寄せたりという選択を迫られる可能性があります。そうなる前に、いざというときに頼れる人をリストアップしておきましょう。

結論
確実な対応・認知症への理解があるかで選ぶ
リストアップのポイントは、確実性と認知症への理解度です。確実性は、親の様子を見て欲しいと依頼したとき、確実に対応してくれるかどうか、認知症への理解度は、認知症への正しい知識を持ち、症状への対処法を理解しているかを指します。まずは介護保険サービスを利用して、決まった日時に訪問看護師、ヘルパーといったプロの目で見守る体制から構築しましょう。それ以外で緊急対応が必要な場合は、家族の要望に確実に応えてくれて、認知症への理解度の高い人から、優先的に依頼しましょう。親の近くにいるご近所さんは頼りになると思いがちですが、認知症への理解がない場合もあります。最後に、自分自身をリストに加えてください。認知症介護において、家族にしか分からない、判断できない場面は必ずあります。いつでも自分が駆けつけられるよう、自分の働き方を見直し、自分の時間に柔軟性を持たせるようにしておくことも大切です。また、家族などの理解も得ておきましょう。
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」