親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

HOME 認知症

介護で会社を辞めてしまった後の手当【失業手当】

投稿日:2021年5月14日 更新日:

解説

介護離職後の失業手当はすぐには支給されない

親が認知症になったとき、まずは介護休業制度を使って休みを取りながら、介護保険サービスを利用した態勢づくりに専念し、会社を辞めずに済む方法を模索すべきです。しかし、介護休業制度に理解のない職場では、介護休業が取りづらく、やむを得ず介護離職するケースや、職場に迷惑をかけるからと制度の利用を自ら諦めたりして、介護離職する人もいます。会社の倒産やリストラなどで仕事を失った場合は、会社都合扱いとなり、失業手当の給付は、7日間の待機後から支給されます。他の理由での退職は、自己都合扱いとなり、3か月と7日の待機後からの支給となります。介護離職は自己都合扱いとなるため、収入ゼロの期間が長く発生します。ただ、自己都合であってもやむを得ない理由がある特定理由離職者とハローワークで認定されれば、会社都合扱いとなり、失業手当の給付は早まります。認定されるかどうかは、介護の状況からハローワークが判断し、決定します。

経済的余裕を持って就職活動する

勢いで介護離職したあと、介護の態勢が整い、親も落ち着いたので、再び仕事探しを始める方もいます。ハローワークでは、次表にある手当を受給することができます。収入に余裕がない状態で就職活動をすると、目先の収入を優先してしまい、勤務条件等を考えない会社選びになり、せっかく入った会社をすぐ辞めることになるかもしれません。ハローワークで手当を受給しながら、経済的にも精神的にも余裕を持った状態で仕事を探すことが大切です。

参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」

にほんブログ村 介護ブログへ

-HOME, 認知症
-,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

親の地元の葬儀社を見つけておく【葬儀社探し】

HOME

親の地元の葬儀社を見つけておく【葬儀社探し】

解説 葬儀社は没後半日以内に決める人が6割 親を看取ったあと、すぐに葬儀社を決める必要があ…

続きを読む

町内会や民生委員など地域の目で親を見守る

HOME

町内会や民生委員など地域の目で親を見守る

結論 実家へ帰ったときに意識して回覧板を見る 離れた親を見守るために、地域の目も活用してみ…

続きを読む

突然の電話から入院のまとめ【親の入院・介護】

HOME

第一章「突然の電話から入院まで」【親の入院・介護】

「突然の電話」から「入院」までについてまとめてみました。以下、リンク付きで記載していますの…

続きを読む

親の異変を感じたら、1日単位で様子を確認しよう【認知症の1日の変化】

HOME

親の異変を感じたら、1日単位で様子を確認しよう【認知症の1日の変化】

認知症の症状は、1日の中で大きく変化します。短時間の滞在で親の元気な顔を見て安心し、しばら…

続きを読む

もしものときの緊急サービスのいろいろ【高齢者緊急通報システム】

HOME

もしものときの緊急サービスのいろいろ【高齢者緊急通報システム】

結論 高齢者緊急通報システムを知っておこう 離れて暮らす親が、病気や事故など緊急事態に陥っ…

続きを読む

40代に入り、いよいよ親の心配もで始めた感じではあるのですが、いざと言う時に何をどうすればいいのって、全くわからないことだらけ。わたしの年代だと同じ環境の方もたくさんおられると思います。

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。