解説
JR・新幹線の割引
親子の住む場所が離れているほど、交通費がかかります。介護割引などを使って、少しでも交通費を節約しましょう。JRは、介護割引がありません。その代わり、次表にあるインターネットサイトでチケットを購入すると、割引が受けられます。また、JRグループ各社が提供するサービスの会員になると、年会費はかかりますが、運賃の割引が受けられます。シニア向け割引が、50歳以上と男性65歳以上・女性60歳以上の2段階で設定され、夫婦の場合、どちらかが65歳以上なら夫婦会員となります。
飛行機・高速バスの割引
飛行機には、介護割引があります。事前に登録が必要で、介護保険証や介護認定結果通知書、親子関係が分かる戸籍謄本・抄本、介護者の住所が確認できる公的書類を提出します。1年ごとの更新が必要で、どの時期でも約35%の割引になります。急に介護が必要になった場合は有効ですが、あらかじめ帰る予定が決まっている場合は、早割運賃のほうが安い場合もあります。LCC(格安航空会社)を利用する、マイルを使って航空券と交換する、株主優待割引を利用するなどの方法や、格安航空券比較予約サイトも、交通費節約には便利です。高速バスは、介護者のみの運賃割引はありません。運賃も安く、乗り換えがいらないのですが、移動時間はかかります。独立シートや個室、深く倒せるリクライニングなど座席は進化しています。交通費の節約以上に大切なのは、ご自身の体調管理です。移動で疲れ、通いの介護が続けられない、ということがないよう注意してください。
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」