結論
季節の変わり目を狙って家へ帰る
なかなか親のもとへ帰れない方は、季節の変わり目を狙って帰りましょう。認知症が進行すると、季節感がなくなることもあるので、季節が変わる前にエアコンの掃除や暖房器具の準備をしましょう。季節の変わり目は、気温の変化に対応できずに、風邪をひきやすくなります。免疫力が低下している高齢の親は、風邪から肺炎などの合併症を引き起こしたり、重症化から要介護度が上がったりするので、注意が必要です。また、親のもとへ通う子も、寒暖差にやられて体調を崩しがちです。日頃から親が暮らす地域の気温や湿度の変化をチェックしましょう。
注意したい季節別の認知症介護
気温や日照量の変化によって、BPSDにも変化が生じます。自分の親が季節によって、どのような症状が出やすいかを把握しておきましょう。介護の準備で特に大切なことは、衣替えです。高齢者は体温調節能力が落ちていますし、認知症で季節が分からなくなることもあります。真夏に厚手の服を着て熱中症になったり、冬に薄手の服を着て風邪をひいたりすることのないよう、季節に合った着慣れた服を用意し、季節外れの服は、目につかない場所に片づけるようにしましょう。また、冬のインフルエンザ対策が必要になるのは、介護施設や病院、デイサービスなど外出先だけではありません。訪問医療・介護職の方が感染源になることもありえるので、早めに親に予防接種を受けさせ、加湿器の準備をしましょう。
参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」