親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

HOME 認知症

離れて介護することのメリット・デメリット【別居介護】

投稿日:2021年4月8日 更新日:

結論

親の一人暮らしはプラスに働くこともある

親と離れて介護することは親にとってもメリットがあります。精神科医の高橋幸男氏は「一人暮らしの認知症の人は、家族と暮らしている人より、BPSD(行動・心理症状)が軽い印象がある。興奮や暴力は少ないし、介護拒否も多くない」と述べています。認知症の症状は、周辺環境に大きく影響されるため、口うるさい家族が近くにいると、親のBPSDも重くなります。つまり、離れて暮らすことには、症状緩和のメリットがあるのです。また、親自身も認知症の症状には不安があるので、介護保険サービスの利用を拒否せずに、すんなり受け入れてくれる場合が多いです。さらに、子と離れて暮らすということは、親が自分で家事をこなす必要があり、結果として筋力も保たれます。

介護への後悔をリセットできる

親と24時間一緒にいると、つい怒鳴ったり、失敗を責めたりしがちです。そんな自分の言動に後悔し、反省することもあるのですが、同居していなければ、必ず親の家を離れる日がやってきます。そこで一旦、親と距離を置くことでリセットされますし、次に親に会ったときは、優しく接しようという気持ちにもなります。同居していると、気持ちのリセットが難しく、離れているからこそのメリットと言えます。認知症の親と離れて暮らす不安は、あります。しかし、介護保険サービスを利用しながら、親が自立した生活を送ってくれるのなら、BPSDが軽くなり、認知症の進行もゆっくりになって、元気でいられる期間は長くなります。離れて暮らすことは、デメリットばかりではなく、メリットもあるのです。

別居介護のメリット・デメリット

メリット

  • 親の認知症の症状は安定する
  • 親の介護拒否が少ない
  • 人に頼らないと介護が成り立たないので、周囲や社会から孤立しにくい
  • 自分と親の生活空間を分けることができる
  • 親は自立した生活を続けられる

※人の力を頼ることができ、親の生活も、自分の生活もそれぞれ守りたいという方は、別居介護向きです。

デメリット

  • 親の介護のため、交通費がかかる
  • 親が病気で倒れたとき、すぐに駆け付けられない
  • 親と離れて暮らしているため、常に不安な気持ちになる
  • 親を置いてきてしまう罪悪感がある
  • 通いの介護のため、介護できない日も多くなり、自分の家族にも負担をかける

※どうしても他人に介護は任せられないという人は、同居で介護をした方がいいでしょう。

参照:「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」

にほんブログ村 介護ブログへ

-HOME, 認知症
-,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

認知症?と感じたら生活環境から探ろう【認知症の予兆認】

HOME

認知症?と感じたら生活環境から探ろう【認知症の予兆】

親が同じことを何度も言う、趣味嗜好が急に変わるなどの代表的な認知症のサインは、子の短期間の…

続きを読む

介護保険サービスの費用を抑える工夫【高額介護サービス費】

HOME

介護保険サービスの費用を抑える工夫【高額介護サービス費】

結論 介護保険サービスの利用料には上限がある 高額介護サービス費とは、介護保険サービスを利…

続きを読む

家族が必ずたどる認知症介護4つの心理的ステップ【介護者の心情】

HOME

家族が必ずたどる認知症介護4つの心理的ステップ【介護者の心情】

認知症介護をする家族は、必ずこの4つの心理的なステップをたどります。おさえておきましょう。…

続きを読む

介護保険サービスの支給限度額について知る【介護保険サービス費】

HOME

介護保険サービスの支給限度額について知る【介護保険サービス費】

結論 要介護度ごとの支給限度額 介護保険サービス費用は、次表のとおり要介護度ごとに1か月の…

続きを読む

離れて暮らす親を扶養にして医療費を節約する【扶養控除】

HOME

離れて暮らす親を扶養にして医療費を節約する【扶養控除】

結論 親は健康保険上・税金上の扶養にできる 離れて暮らす親を、健康保険上の扶養と税金上の扶…

続きを読む

40代に入り、いよいよ親の心配もで始めた感じではあるのですが、いざと言う時に何をどうすればいいのって、全くわからないことだらけ。わたしの年代だと同じ環境の方もたくさんおられると思います。

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。