親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

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「介護保険サービス」の利用料金【親の入院・介護】

投稿日:2020年11月22日 更新日:

介護保険では、要介護度ごとに1か月間に利用できるサービスの金額に上限(限度額)が設けられています。

結論

支払いは1割または2割、3割

サービスの利用限度額(1ヶ月)

区分 設定区分 区分支給 限度額 自己負担額 (1割)
予防給付 (予防サービス) 要支援1 50,030 円 5,030 円
要支援2 104,730 円 10,473 円
介護給付 (介護サービス) 要介護1 166,920 円 16,692 円
要介護2 196,160 円 19,616 円
要介護3 269,310 円 26,931 円
要介護4 308,060 円 30,806 円
要介護5 360,650 円 36,065 円

※負担割合が2割、3割の人は、上記の「自己負担額」を2倍、3倍した額になります。

解説

負担割合

1割か2割、3割かは所得によって決まります。所得上位20%の層が2割。具体的にいうと、本人の合計所得金額が160万円以上(公的年金収入に換算すると280万円以上)にあたる人です。ただし65歳以上の人が2人以上いる世帯では、世帯の合計が346万円未満の場合の自己負担は1割。2018年8月からこれまで2割負担だった人のうち、特に所得の高い一部が3割負担となりました。負担割合は、要介護認定を受けたすべての人に、自治体から送られてくる(毎年7月ごろ)「介護保険負担割合証」で確認しましょう。ただ、2割、3割といっても純粋に支払う額が倍増していくわけではありません。医療費について高額療養費制度があるのと同様に、介護にも高額介護サービス費の制度があるからです。

支給限度単位とは別枠のサービス

以下のサービスについては、個別に1割または2割、3割で使える限度額が設けられており、支給限度額には含まれません。

福祉用具購入

1年間10万円まで(自己負担1万円または2万円、3万円)

住宅改修

同一住宅20万円まで(自己負担2万円または4万円、6万円)

参照:「親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版」

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40代に入り、いよいよ親の心配もで始めた感じではあるのですが、いざと言う時に何をどうすればいいのって、全くわからないことだらけ。わたしの年代だと同じ環境の方もたくさんおられると思います。

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。