介護保険で利用できるサービスには、要介護1〜5と認定された人が利用できるサービス(介護給付)と、要支援1〜2と認定された人が利用できるサービス(予防給付)があります。
「訪問」により、日々の生活で困っていることを援助してもらうことができます。また、「通い」なら運動量が増え、利用者同士の交流を楽しむことも。介護者の負担軽減にも役立つでしょう。自宅での入浴が危なっかしくなっているような場合、施設の広い浴室で介助を受けながら入れると、本人も家族も安心感が高まります。また、「通い」は原則、送迎付きです。
施設に短期間「宿泊」するサービス(ショートステイサービス)は、介護者が疾病、冠婚葬祭、出張などの際、また身体的・精神的負担を軽減するために利用できます。連続利用日数30日まで。さらに、在宅での介護が難しくなった場合に入居できる「施設」サービスも用意されています。
結論
介護保険で受けられる主なサービス
ー 訪問 ー 自宅に訪問してもらって受けるサービス
●訪問介護(ホームヘルプサービス)
- ホームヘルパーによる身の回りの介護や生活援助を受ける
●訪問入浴介護
- 家庭を訪問する巡回入浴車で、入浴の介護を受ける
●訪問看護
- 家庭で看護師、保健師などから療養上の介護や診療を受ける
●訪問訪問リハビリテーション
- 家庭で理学療法士・作業療法士からリハビリ指導を受ける
●居宅療養管理指導
- 家庭で医師・歯科医師・薬剤師などから療養上の管理・指導を受ける
ー 通い ー 日帰りで施設などに出かけて受けるサービス
●通所介護(デイサービス)
- デイサービスセンターなどで、入浴、食事、機能訓練などを受ける
●通所リハビリテーション(デイケア)
- 老人保健施設や医療施設などで、機能訓練を受ける
ー 宿泊 ー 短期間、施設などで生活(宿泊)しながら受けるサービス
●短期入所生活介護(福祉施設へショートステイ)
- 特別養護老人ホームなどに短期入所し、介護や機能訓練を受ける
●短期入所療養介護(医療施設へショートステイ)
- 介護老人保健施設などに短期入所し、医学的な管理のもと、介護や機能訓練を受ける
ー 入居 ー 施設に入居して受けるサービス
●介護老人福祉施設(特別療養老人ホーム)
- 常時介護が必要で、自宅での生活が困難な人に、介護や機能訓練、療養上の世話を行う施設
●介護老人保健施設(老人保健施設)
- 病状の安定した人に、看護やリハビリを中心とした医療ケアと介護を行う施設
●介護療養型医療施設(療養型病床群)
- 長期にわたる療養や介護を行う医療施設
●介護医療院
- 医療機能と生活施設としての機能を兼ね備えた施設
ー その他のサービス ー
●特定施設入居者生活介護
- 有料老人ホームなどに入居し、施設が提供する入浴・排泄・食事にかかる介護や機能訓練を受ける
●福祉用具貸与(レンタル)
- 特殊ベッドや車椅子など、日常生活の自立を助けるための福祉用具を借りる
●福祉用具購入費の支給
- 特殊尿器や入浴補助用具など、レンタルに馴染まない福祉用具の購入費の支給を受ける
●住宅改修費の支給
- 手すりの設置や段差の解消など、住宅改修費の支給を受ける
●居宅介護支援(サービス計画の作成)
- ケアマネージャーにケアプランを作成してもらう
参照:「親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版」