親の介護を行っていくためには、ケアマネジャーと二人三脚で進める必要があります。しかし、家族の要望に耳を傾けてくれなかったり、どうしても要介護者(親)との関係がうまくいかないなど、信頼関係を築くことが難しい場合には、ケアマネジャーの変更を行うことができます。
結論
ケアマネジャーや事業所は変更できます
担当のケアマネジャーに不満がある場合は、その所属の居宅介護支援事業所に連絡をして、別のケアマネジャーに変えてほしい旨を伝えます。「嫌だから」では角が立つかもしれませんから、「合わないので」と言ってみましょう。それでも言いにくいときは、「親との相性が悪い」と言えば問題ないでしょう。
事業所ごと変更したい場合は、最初に事業所を探したときのように、一覧表やクチコミなどで新たに居宅介護支援事業所を探します。そして、現在ケアマネジャーを利用しているけれども変更したいことを相談してみましょう。そのケアマネジャーから前のケアマネに連絡して、手続きを進めてくれることもあります。
解説
ケアマネージャーを変えたケース
- こちらの言うことに耳を貸してくれない
- 事業所に電話しても留守ばかり。折り返しの電話もくれない
- 大人ではなく幼い子どもに話すように接してくるので、親が「あの人、嫌い」と受け入れない
- サービス過剰。自負サービスまでケアプランに入り、月々の費用が高騰している
- 親が行きたがっているデイサービスがあるが、いろいろと難癖をつけて紹介してくれない
- 何を聞いても明確に返事をせず、頼りない
地域包括支援センターで相談
あるいは、地域包括支援センターに相談します。中立的な立場なので「どのケアマネがいいか」といった直接的なアドバイスは期待できません。しかし、例えば「もう少し医療面に配慮したケアプランが望ましい」と相談すれば、看護師出身のケアマネのいる事業所を教えてくれるでしょう。
変更できるということは、介護保険制度のルールで定められています。心配せずに実行し、ストレスをため込まないようにしたいものです。
ケアマネージャーを変えたいときは
現在の事業所に相談
「別のケアマネージャーに変えてほしい」と話す(同じ事業所でケアマネージャーを変更)
別の居宅介護支援事業所へ相談
「現在、ケアマネージャーを利用しているが、事業所を変更したい」と話す(事業所ごと変更)
地域包括支援センターに相談
現状の課題を話し、より良い方法を一緒に考える
参照:「親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版」