親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

退院

緊急通報サービスやおむつ給付【親の入院・介護】

投稿日:2020年12月2日 更新日:

ほとんどの自治体が地域支援事業の1つとして、「緊急通報システム」というサービスを提供しています。内容や利用条件は自治体ごとに違いますが、多くは、一人暮らしの高齢者がペンダント型の緊急ボタンを身に着けておくものです。具合が悪くなったときなどにボタンを押せば、地域住民あるいは警備会社の職員などが駆けつけ、必要に応じて救急車が出動します。利用料は無料という自治体も多く、有料の場合でも補助があるので低額です。

全額自費でもよければ、民間からもさまざまなシステムが販売されています。

機器ではなく、行政から委託を受けた見守り支援員などが自宅を訪問して、異変がないかを確認したり、話し相手になったりするサービスを提供する自治体もあります。

結論

自治体が実施する緊急通報システムサービス例

緊急ボタンを押すと、消防の司令センターなどに通報されて、近隣の協力者や救急車が駆けつける

利用対象者
  • おおむね65歳以上で、一人暮らしまたは高年齢者のみの世帯
  • 急病や事故などの緊急時に自分で対処するのが難しい人
費用負担
  • 無料か有料でも低額(通話料がかかる場合も)

解説

地域支援事業のメニューはいろいろ

紙おむつの給付を行う自治体も多いです。現物給付であったり購入費支給であったりと、その内容はいろいろです。入院中や施設入居後も利用可能な自治体も。

その他、住宅改修費の助成を行う自治体もあります。介護保険制度での住宅改修費と合算して利用できれば、より安心安全な住まいにできるでしょう。

各自治体では、高齢者向けにどのようなサービスを実施しているかを一覧にした印刷物を作成しています。役所や地域包括支援センターに行った際にもらっておくと、今後の問い合わせがスムーズです。自治体によっては、ホームページ上で紹介しているところもあるので確認してみましょう。

介護保険以外の主な地域支援事業

食事の宅配サービス

居宅に定期的に訪問して、栄養のバランスが取れた食事の提供と、安否確認を行う

日常生活用具の給付

電磁調理器、火災報知器、自動消化器、布団乾燥機を給付

高齢者住宅改修助成

住宅改造に要する費用の一部を助成

高齢者紙おむつ給付

大人用の紙おむつを給付

在宅理美容サービス

訪問理美容を行う

在宅高齢者移送サービス

リフト(スロープ)付きの福祉タクシーを利用して、通院などにかかる運賃の一部を助成

参照:「親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版」

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40代に入り、いよいよ親の心配もで始めた感じではあるのですが、いざと言う時に何をどうすればいいのって、全くわからないことだらけ。わたしの年代だと同じ環境の方もたくさんおられると思います。

福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。