親が民間の「医療保険」に加入していることも多々あると思います。加入していれば、給付金を請求できる可能性があるので、手続きを進めましょう。ただ、親が何の保険に入っているのかなど把握していないのが普通、また本人も自動引き落としにしたまま加入していることすら忘れているケースも多いので、改めて確認をしましょう。

結論
「保険証券」を探して、契約内容を確認します。内容が理解できなければ、保険会社や代理店へ確認しましょう。必要書類や診断書を提出すると、給付金が振り込まれます。
解説
手順
- 申告
- 診断書記入
- 書類の送付
- 書類審査
- 給付
指定代理請求制度
本来であれば、被保険者本人からの申請が必要である。しかし、本人が申請できない状況の場合のために、多くの保険商品は「指定代理請求制度」というものを設けています。
被保険者が自分で手続きできない場合、あらかじめ定めておいた指定代理人が請求できると言うもの。もし指定代理人の制度がなかった場合は、今後のためにも後付けの方法がないかどうか確認しておきましょう。
また保険の申請を忘れてしまっていた場合、約款上は3年まで請求可能としている保険会社が多いようです。期限内であれば、申請手続きを進めましょう。
指定代理請求制度のポイント
指定代理請求制度ができるのは?
- 病気や怪我で判断能力を欠き、被保険者本人が意思表示できない
- 被保険者が病名の告知を受けていない
指定代理請求人になれるのは?
- 被保険者の戸籍上の配偶者
- 被保険者の直系血族
- 被保険者と同居または生計を一にする三親等内の親族 など
請求の時効とは?
- 通常、「支払事由の発生日(入院した日や手術を受けた日)から○年」と約款で決められている。保険会社によっては、時効を過ぎていても支払いに応じるケースもあるので、あきらめずに問い合わせを。
参照:「親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版」