親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

退院

訪問診療・訪問介護について【親の入院・介護】

投稿日:2020年11月23日 更新日:

病状がある程度安定しているものの、通院ができないために入院を余儀なくされることもあります。そのような場合、医師や看護師に訪問してもらうことで、在宅療養が可能になるケースもあるので検討してみましょう。

結論

昔は「往診」というスタイルがありました。現在も、往診は存在します。一方、「訪問診療」というスタイルもあります。どちらも医師が家庭を訪問するのですが、内容は違います。往診は急変時その他、患者本人や家族の要望で不定期に診に来てもらうもの、訪問診療は定期的に(例えば1週間に1回、2週間に1回など)行うものです。

なかでも、「在宅療養支援診療所」の指定を受けている医療機関は、24時間いつでも医師または看護師と連絡できる体制を築いており、患者の求めに応じて訪問。ケアマネジャーなどとも連携します。また、緊急時には、入院できるベッドも確保しています。

解説

「訪問診療」と「往診」の違い

訪問診療

定期的に訪問し、診察を行うこと

往診

突発的な病気やケガに医師が訪問すること

訪問看護でできること

  • 療養上のケア(体の清拭、洗髪、入浴、排せつの介助・指導)
  • かかりつけ医の指示に基づいた医療処置
  • 病気や障害の状態、体温、血圧などのチェック
  • 床ずれの予防や処置
  • 酸素機器や人工呼吸器などの管理
  • 在宅でのリハビリテーション(機能訓練)
  • 認知症のケア
  • 介護予防(食事や運動のアドバイス)
  • ターミナルケア(在宅での終末期医療)
  • 家族などへの介護支援・相談対応

「医療保険」「介護保険」を利用できる

在宅で医療にかかる場合、その訪問診療の費用は次図表の通り大きく6種類に分けられます。①〜④に関しては、医療保険による支払いが可能なため、いくら医療サービスを受けても、定められた上限額以上は支払う必要がありません。⑤⑥については、それぞれ必要に応じて支払います。③の訪問看護は、基本的に、「医療保険」と「介護保険」のどちらかを利用することとなります。利用を検討する際は、介護との連携が欠かせないので担当のケアマネジャーに相談しましょう。なお、生活保護を受けている人は、原則①〜⑥は無料です。

訪問診療の費用

医療保険での支払いが可能(上限が決まっている)
  1. 定期的に訪問した場合の診療費(訪問診療)
  2. 患者からの求めに応じ訪問した場合の診療費(往診)
  3. 看護師が訪問した場合の費用(訪問介護)
  4. 薬代や検査にかかる費用、その他特別な医療にかかる費用
場合によって支払いが発生する
  1. 包帯・ガーゼなどの材料費や、訪問にかかる交通費
  2. 介護保険サービスの費用

参照:「親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版」

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福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。