日本人の死因の原因の第4位となっいる「脳卒中」、また「介護が必要になった原因」の第1位が「脳卒中」となっています。「脳卒中」で倒れたあと、家族はどのような流れを理解しておけばよいのでしょうか。
結論
その状況になった場合、「急性期」を専門とする病院で治療を受けます。その後1か月少々し症状が安定したら、「回復期リハビリテーション病院」に転院します。
解説
入院するのは「急性期病院」
脳卒中には大きくは、脳の血管がつまる「脳梗塞」と、脳の血管が破れて出血する「脳出血」、「くも膜下出血」に分けられます。それらの症状が起きた場合には、急性患者、または重症患者として24時間体制で治療を行ってくれる病院へ運ばれるのですが、その病院を「急性期病院」と言います。
「回復期リハビリ病院」に転院は約1ヶ月後
その後、約1ヶ月少々様子を見て症状が安定してきたら、集中的なリハビリを行い、低下した能力を再び獲得することを目的とする病院、「回復期リハビリテーション病院」に転院します(脳卒中の場合は発症後2ヶ月以内の入院)。「回復期リハビリテーション病院」では、土日祝を含めて毎日リハビリができることと、実践的で運動学習の理論に基づいたリハビリプログラムで早期自宅復帰を目指します。
疾患や傷病名によって入院できる期間が決まっており、脳梗塞や脳出血などは150日以内、高次脳機能障害(脳がダメージを受け、記憶・思考・言語などの機能が低下した状態)や脳卒中の重症例は180日以内となっています。
自宅に戻った後は、安心して療養できるよう、医療と介護サービスを利用することが一般的とされていますが、患者本人の意思も考慮し決めていきましょう。
参照:「親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版」