親の入院・介護、何をすればいい?

すぐにすべきこと、お金のこと、考えること【親の入院・介護】

会話

入院・介護では「元気な親」への配慮も大切?【親の入院・介護】

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介護に必要なコミュニケーション力

増加する「老老介護」

親が入院すると、子はその親のことばかりに気をとられがちです。もう一方の親が元気な場合は、退院が決まった際に、「退院後は2人で何とかやっていくだろう」とほっとすることもあります。

しかし、このとき元気なほうの親は、配偶者の退院を喜んでいるとは限りません。その看護・介護を自分が全面的に担うことを予想し、不安な気持ちに陥っていることが往々にあります。老いた親が老いた配偶者を看るという「老老介護」は増加の一途ですが、元気とはいえ体力的な低下は否めません。

「国民生活基礎調査」(平成28年、厚生労働省)によると、同居の主な介護者と要介護者などの組み合わせは「70代同士」が48・4%と約半数。「80代同士」の割合も32%。年次推移も上昇傾向です。子からすると「元気な親」に見えていても、本人は「私も年だ……」と苦しんでいるかもしれません。

結論

注意するポイント

なかには、「配偶者を看る自信がない」と子に訴える親もいます。言葉にしてくれるといいのですが、問題は1人で抱え込む親です。共倒れとならないよう、2人を孤立させない配慮が欠かせません。

注意したいポイントは3つです。
  1. 介護保険などのサービスを利用し、介護者の負担をできる限り軽減する。
  2. 同居・近居の場合は、一緒に介護をする体制を築き、親の負担を軽減する。遠距離の場合も、子が通ってその看護や介護をサポートする。
  3. 元気な親の抱える不安が強い場合、共倒れのリスクが高い場合は、転院や施設入居を検討する。要介護の親が自宅に戻ることを望んでも、共倒れを防ぐためには、その意向を尊重できないケースも出てきます。

解説

緊急時には入院できる体制に

地域にある「在宅療養後方支援病院」の利用も一案です。在宅医療や在宅介護を受けている患者やその家族が安心して暮らせるようにとの目的で設置されており、2015年7月現在、全国に298病院あります(中央社会保険医療協議会総会(第349回)議事次第、総─3)。かかりつけの医師から「緊急時の入院先」として事前登録しておいてもらえば、要介護者本人の緊急時はもちろん、介護者に何かあって看ることができなくなった際にも、要介護者を入院させることができます。2章12で説明した「在宅療養支援診療所」とも連携しています。

参照:「親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版」

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福祉の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、自分から動かないと事態は何も進みません。親の入院・介護に直面した時に必要な知識を私も含め、いざという時、慌てないように知識を身につけていきましょう。